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2015-04-14

お茶ができるまで

おいしいお茶を作るためには、茶園の世話は1年中欠かせません。茶の実
ここでは、私たちお茶の生産農家の1年間の農作業の流れを紹介します 。
下の表は、茶のみやぐらの栽培暦なので、他の農家の方とは違う部分もあります。
ちなみに土壌や気候の条件にもよりますが茶の木は一度植えると20~30年は収穫し続けることができます。

年間栽培暦(栽培編)

 時 期 作 業 内 容
2月  施肥(1回目) 菜種油の絞り粕(油粕)や魚・イカの内臓等を発酵させて作った有機肥料などを施します。この時期の肥料を春肥と呼びます。成分の異なる肥料を何度かに分けて施す場合もあります。
3月  春整枝

新芽を揃って発芽させるために、茶樹の表層の古い葉や枝を薄く刈り落とし、茶葉や枝の高さを揃えます。 この作業を整枝と呼び、この茶葉を刈り取る場合はその茶葉を春番茶と呼びます。

4月  施肥(2回目)

新芽の発育を良くするために肥料を施します。このときの肥料には成分値の高い化成肥料が主に使用されます。 この時期に施す肥料を芽出し肥と呼びます。

5月  摘採(一番茶) 新茶の収穫です!刈り取られた茶葉はすぐに製茶工場に運び、その日のうちに製品にします。茶のみやぐらの茶園のある滋賀県信楽町は近畿でも有数の気温の低い地域であるため、他の茶産地に比べ、1ヵ月ほど収穫の時期が遅れます。この時期に収穫するお茶を一番茶と呼びます。
6月前半  夏整枝 7月より始まる二番茶の収穫の前に茶樹の表面に残っている一番茶の刈り残しの茶葉を収穫し、茶樹の表面を整えます。このとき収穫した茶葉を親子番茶または刈下と呼びます。
6月後半  施肥(3回目) 二番茶の発育を良くするために肥料を施します。この時期の肥料を夏肥と呼びます。
7月前半  適採(二番茶)  二番茶は生長が早いため、急いで収穫します。
7月後半  更新 茶樹の成長を促すため、葉と細かい枝を刈り落とします。この作業を更新といいます。全ての茶園を一斉に刈り込むわけではなく、更新の必要のある茶園を選んで刈り込みます。刈り込む深さや時期はその年の気候条件や茶樹の状態によって決定します。このあたりは農家によってさまざまです。
8〜9月  施肥(4回目) 春肥と並んで重要なのがこの時期に施す秋肥です。この施肥で春肥までの茶樹の生長を確保します。
10月  秋整枝

茶樹の生育の停止するこの時期に茶葉を刈り取ることで茶樹の表面を整えます。この作業を秋整枝と呼び、このときに収穫した茶葉を秋番茶といい、番茶などの原料として使われます。

 

年間栽培暦(製造編・一番茶の場合)
※上の表に示した以外にもさまざまな作業があります。
作業の時期・内容などは各農家や各産地によっても異なります。
茶のみやぐらでは店舗横の製茶工場で販売している全てのお茶を製造しています。

作 業 内 容
1.摘む 毎年朝宮では5月下旬から茶の摘採・生産が始まります。
茶の葉は茶刈り機で摘み取られ、工場へ運びます。
2.蒸す まず、集められた茶の葉を蒸機という機械で蒸します。
3.冷やす 蒸した茶の葉を冷却機という機械で水分を取り除きながら冷やします。
4.揉む・乾かす 粗揉機という機械で茶の葉を揉みながら熱風で乾かします。

揉捻機という機械で茶の葉に力を加えて水分の均一をはかりながら揉みます。

中揉機という機械で茶の葉を再び揉みながら、熱風で乾かします。

精揉機という機械で茶の葉に熱と力を加え、形を整えながら乾かします。
5.荒茶の完成 乾燥機という機械で揉みあげた茶の葉を充分に乾かします。ここまでを荒茶製造工程と呼び、この時点での茶は「荒茶」と呼ばれます。
6.選別 荒茶は形がさまざまな状態で混じり合っているので、仕上総合機という機械で「ふるいわけ」「切断」「木茎分離」「風撰」等の工程を経て形を整えきれいにします。
7.さらに乾かす 仕上茶乾燥機(火入機)という機械で茶をよく乾燥させると同時に独特のお茶の香りや味を引き出します。
8.仕上げ茶の完成 合組機という機会で製品の均一化をはかります。ここまでが仕上茶製造工程となり、この時点でのお茶を「仕上げ茶」と呼びます。
9.袋詰め 合組機から取り出されたお茶を計量し、茶袋や茶箱に詰めます。

 

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